居間のベーゼンドルファーでモーツアルトのヴァイオリン協奏曲を奏でるのが聴こえたてきたので、お邪魔させてもらった。
譜めくりを手伝うと、ベロニカから「ねえ、いつまでここに居るの? 私チェロも弾けるので、3重奏しましょうよ」との申し出。おお、それは楽しそうだ!
しかもお昼を食べながら、今度は「アマチュア・クアイアー(合唱団)もやってるので、あなたもメンバーよ。合唱団の名前はバックヘンデル(鶏の唐揚みたいな、典型的ホイリゲ料理。焼くを意味するbackenを短縮したバックとBachを掛けたもの)っていうの。レパートリーはバッハとヘンデルが多いし、それに練習の後に食べるのは簡単で美味しい料理が多いので、一番よく食べる料理に因んだ、ってわけ」
このおばはん、言うことが実におもろい!
昼から飲み続け。向かって右のファルツのワインの名前に注目。Saumagen(ファルツ名物、ザウマーゲン。豚の腸の肉詰め超極太ソーセージ、といったらいいか。転じて「鉄の胃袋」の意。鉄の胃袋を持ったヒトのための、ワインという意味? |
正面がジョークの冴え渡るベロニカ。 |
ヒルシュ受賞パーティーにて。不思議なスピーチを固い抱擁で締めるのは、ヴァッハウのエメリッヒ・クノル。 |