プリンセス、望ましくは朝5時起きをし、エクセサイズ後、プライヴェートなひと仕事(新聞や気になる大著を少しずつ読んだり)をラジオを聴きながら済ませ、朝食を摂って8時半にはオフィスに入る、というのが理想的平日の日課です。(意志が弱いので、その通りにできるのは週に1,2日…)
因みにオーディオセットなどは全て東京の自宅に置いたまま。音楽大好きプリンセスがどうやって凌いでいるのかと言えば、携帯に付いたFMラジオにドイツ製(? Amazon.deにて購入)のミニ・スピーカー(これがオモチャみたいなサイズと値段の割にはなかなかの優れもの)を繋げて聴いています。http://store.x-mini.com/
そしてお気に入りの局は断然ORF1 Radio。クラシック大国オーストリアのこと、所謂ロマン派のクラシック・ファンやオペラ・ファンにはたまらない演奏が湯水のごとく流れてくるのは勿論、プリンセスのような古楽好きや、スイングしない渋いジャズ好き、現代音楽好きなどにも堪らないプログラム構成です。
http://oe1.orf.at/programm ※音楽好きの皆さん、サイトでライブも聞けますよ。
で、何が困るかと言えば、朝8時15分からPastisccoパスティッチョという番組があって、丁度部屋を出ようとする8時半前後に、プリンセスを捉えて離さない音楽達が続くことが多いことです…。
因みに下に添えたのが、昨日の朝のパスティッチョの2曲目、丁度8時20分頃から最後までの曲目一覧…。
まず、Fatima Sparのドイツ語だか英語だかわかんない掠れた囁きvoiceがたまらなく勤労意欲を削ぐんですよねー : )…
で、気を取り直して部屋を出よう、出ようと思っていると、ファティマのブッ飛んだサラバンドの後は、正統派。大好きなシフのバッハ、パルティータのサラバンドだぁ…!
憎い選曲シフトではありませんか!!
今度こそ、と意を決してラジオを落とそうとすると、畳み掛けるようにプリンセスの死ぬほど好きなヒンデミットのラグタイムで脳の髄まで攪乱されます… : )。
結局最後のマイケル・ナイマン バンドを聴き終えるまで、部屋を出ることはできませんでした。
因みに、この後8:55amからは、ここのところVom Leben der Natur(自然の生命から)という、女性生物学者が語る5分間の、これまた滅茶苦茶興味深い番組をやっていて…。本当はそれも聞きたいのですが、一度聞いてパっと内容ができるほどプリンセスのドイツ語は残念ながら上達していませんので、後からサイトでシリーズをまとめて聞くことができるこちらは、週末にでもゆっくり聞き返すことにしました。
ふふふ、大人でしょ?
ね、それにしても素晴らしいプログラム。…って感激してるのは、なにかと好みに偏りの多いプリンセスだけ?
Komponist/Komponistin: Andrej Prozorov
Textdichter/Textdichterin, Textquelle: Fatima Spar
Titel: Sarabande
Ausführende: Fatima Spar & The Freedom Fries
Länge: 04:10 min
Label: Hoanzl H-550-2
Komponist/Komponistin: Johann Sebastian Bach
Titel: Partita c-Moll, BWV 826
* Sarabande
Solist/Solistin: András Schiff/Klavier
Länge: 03:01 min
Label: ECM 476 6991
Komponist/Komponistin: Paul Hindemith
Titel: Suite 1922. Ragtime
Solist/Solistin: Sviatoslav Richter/Klavier
Länge: 03:03 min
Label: Decca 436 451-2
Komponist/Komponistin: William Boyce
Titel: 1. Satz aus der Symphonie Nr. 4 F-Dur
Orchester: The English Concert
Leitung: Trevor Pinnock
Länge: 03:14 min
Label: Archiv 419 631-2
Komponist/Komponistin: Ernest Chausson
Titel: 3. Satz aus dem Klavierquartett A-Dur op. 30
Ausführende: Quatuor Schumann
Länge: 04:04 min
Label: Aeon AECD 0540
Komponist/Komponistin: Aram Khatschaturian
Titel: Adagio
Orchester: Staatliches St. Petersburger Symphonieorchester
Leitung: André Anichanov
Länge: 08:37 min
Label: Naxos 8.554054
Komponist/Komponistin: Michael Nyman
Titel: Sheep and Tides
Ausführende: The Michael Nyman Band
Länge: 01:45 min
Label: CDVE 23 0 777 7 87399 2 0
©Yukari Iwashiro オーストリアワイン好きが嵩じて、ウィーンの北西カンプタールはゴベルスブルクのお城ワイナリーに住み着いてしまったワインジャーナリストによる、お城暮らしとワインを巡る日々の記録。 All rights reserved.(不許複製・禁無断転載)
ラベル
- Grüner Veltliner (1)
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- Kamptal (2)
- Knoll (1)
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- Pittnauer (4)
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- 和食とワイン (2)
2012年4月12日木曜日
2012年4月11日水曜日
オーストリアはグリューナーだけじゃありません!
Facebookを見ていたら、最近リースリング・リンクが東京で開催されたらしく、ドイツの情報は色々入って来たのですが、オーストリアのリースリングについては誰からも報告がないので、寂しく思っているプリンセス。
そこで今日はオーストリアのリースリングのお話を。
オーストリアで有名な品種と言えばもちろんGrüner Veltlinerグリューナー・ヴェルトリーナー。栽培面積全体の1/3近く、13,518haを占める、量的にはなんと言っても最右翼です。
一方のRieslingの栽培面積は、GV、Zweigelt, Welschriesling, Weissburgunder & Chardonay, Blaufränkisch, Müller Thurgauに続いての7位、全体の4%を占めるに過ぎません。
※「Weissburgunder & CHAとは何ぞや」と思われるかも知れませんが、1999年の時点で、この2品種は統計上区別されていませんでした。昔から、特にGemischter Satzとして植えられているブルゴーニュ系品種は、この国ではそんな扱いだったのですね。
…おっと脱線! リースリングでした。
ここら辺、オーストリアのリースリングの位置づけはイタリアにおけるネビオロの位置づけと同じだと思っていただければいいです。つまり、「量的にはメジャーとは言えないが、質的&個性の表現力的にはピカイチ」ということです。
ただ、実は量的にも面白いことが起こっています。
1999年から2009年までの10年間で一番栽培面積の減った品種は何だと思います?
はい、実はグリューナー・ヴェルトリーナーで22,7%減。
一番増えた品種は? (あ、白の中で、です)
リースリングなんです(13.4%増)。
主要白品種の中で唯一栽培面積を増やしているのが、このリースリングということで、ワインの「高品質化」とリンクしてリースリングが重用される傾向がわかります。勿論この栽培面積の拡大には灌漑の普及も大きく関連していることは言うまでもありません。
さて、オーストリアのリースリングの魅力って何でしょう?
ドイツ、アルザス、ニューワールド(豪、NZ、ワシントン等)との比較でお話ししますね(話者に注意。依怙贔屓予想 : )。
まずニューワールドは「土地からのミネラルを味わう」というプリンセスにとっては、リースリング最大の魅力を表現できていないモノが多い。どうしても熟した果実味が前面に出てしまうのです。勿論少数の例外はありますし、また逆にそういうスタイルの方が好き、というヒトも多いはずです。特に比較的廉価なタスマニアやNZのリースリングは、“酸&ミネラルフェチ”(=ワインオタク)ではない、普通のワイン好きにもアピールする魅力に溢れるような気がします。
そしてドイツ&アルザスは、クラスを上げて行くとどうしても残糖が高くなります。いえ、悪いと言っている訳ではありません。ドイツなどは酸が本当にracyなので、完全な(つまり4g/l以下の)ボーンドライより、多少の残糖の高めな方が素直に美味しい。実はプリンセス、アルコールがやや低めでため息が出るほど酸の美しいドイツのリースリングも大好きなんです。ワイン単体で味わうなら、ドイツの方が好みのスタイルが多いかも知れない、とすら思います。
ただ、あれこれの皿やら素材やらを味わうお食事に1本、となると最高レベルにも完全なドライの範疇のワインが多いオーストリアの方が使い出があるような。糖も酸も風味も高いドイツリースリングは、やはり料理の合わせ方には多少神経を使う必要がありますからね。
ドイツのリースリングがなんと言ってもその酸に一番の魅力があるとすれば、オーストリアは、高過ぎる酸や残糖に邪魔されることのない、そのピュアなミネラル感が魅力でしょう。そしてこのミネラル感は、適度のアルコールと相まって、野菜、魚、肉…食材の旨味を見事に支えます。
※ヴァッハウのスマラクトがアメリカでトレンディーだった頃、アルコールが高すぎてオイリーなワインも散見しましたが、どちらかと言えばそういうスタイルはGVに多く、またブームも一段落し、そのテのスマラクトはとんと少なくなりました。良かった、良かった。
アルザスの場合、オーストリアより重めの土壌と日照の多さが相まって(これも良し悪しではなく、むしろスタイルの違いなのですが)、軽快なタイプははっきり言って可もなく不可もなくの薄いものが多い。そしてクラスを上げると、アルコール、残糖ともに高く、酸もやや線の太い、ドッシリと腰の据わったリースリングとなります。
豪が誇るEden ValleyやClare Valleyのリースリングの場合も、ミネラル感は十分あるのですが、補酸をしても、どうしても酸がやや鈍く太くなり、レモンドロップのような果実味が出ます。暑さと乾燥ストレスの影響か、若いうちから強いペトロール香を発するワインも多い。でもあのHill of Graceを造るHenschkeや、Victoriaの南端HentyにあるCrawford Riverのリースリングは、プリンセスも大好き。
まあ、オーストリアに目茶目茶ポジティヴバイアスかかってますが、大切なのは、どこのリースリングがいいか、ではなく、リースリングというのが、テロワールの表現という点において頭抜けてポテンシャルの高いブドウだということを知っていただき、各自好みのスタイルを探して、ドンドン飲んでいただくことだと思います。
という訳で、オーストリア・リースリング講座、終わります。今晩はリースリング飲みながら読書して寝まーす!
そこで今日はオーストリアのリースリングのお話を。
オーストリアで有名な品種と言えばもちろんGrüner Veltlinerグリューナー・ヴェルトリーナー。栽培面積全体の1/3近く、13,518haを占める、量的にはなんと言っても最右翼です。
一方のRieslingの栽培面積は、GV、Zweigelt, Welschriesling, Weissburgunder & Chardonay, Blaufränkisch, Müller Thurgauに続いての7位、全体の4%を占めるに過ぎません。
※「Weissburgunder & CHAとは何ぞや」と思われるかも知れませんが、1999年の時点で、この2品種は統計上区別されていませんでした。昔から、特にGemischter Satzとして植えられているブルゴーニュ系品種は、この国ではそんな扱いだったのですね。
…おっと脱線! リースリングでした。
ここら辺、オーストリアのリースリングの位置づけはイタリアにおけるネビオロの位置づけと同じだと思っていただければいいです。つまり、「量的にはメジャーとは言えないが、質的&個性の表現力的にはピカイチ」ということです。
ただ、実は量的にも面白いことが起こっています。
1999年から2009年までの10年間で一番栽培面積の減った品種は何だと思います?
はい、実はグリューナー・ヴェルトリーナーで22,7%減。
一番増えた品種は? (あ、白の中で、です)
リースリングなんです(13.4%増)。
主要白品種の中で唯一栽培面積を増やしているのが、このリースリングということで、ワインの「高品質化」とリンクしてリースリングが重用される傾向がわかります。勿論この栽培面積の拡大には灌漑の普及も大きく関連していることは言うまでもありません。
さて、オーストリアのリースリングの魅力って何でしょう?
ドイツ、アルザス、ニューワールド(豪、NZ、ワシントン等)との比較でお話ししますね(話者に注意。依怙贔屓予想 : )。
まずニューワールドは「土地からのミネラルを味わう」というプリンセスにとっては、リースリング最大の魅力を表現できていないモノが多い。どうしても熟した果実味が前面に出てしまうのです。勿論少数の例外はありますし、また逆にそういうスタイルの方が好き、というヒトも多いはずです。特に比較的廉価なタスマニアやNZのリースリングは、“酸&ミネラルフェチ”(=ワインオタク)ではない、普通のワイン好きにもアピールする魅力に溢れるような気がします。
そしてドイツ&アルザスは、クラスを上げて行くとどうしても残糖が高くなります。いえ、悪いと言っている訳ではありません。ドイツなどは酸が本当にracyなので、完全な(つまり4g/l以下の)ボーンドライより、多少の残糖の高めな方が素直に美味しい。実はプリンセス、アルコールがやや低めでため息が出るほど酸の美しいドイツのリースリングも大好きなんです。ワイン単体で味わうなら、ドイツの方が好みのスタイルが多いかも知れない、とすら思います。
ただ、あれこれの皿やら素材やらを味わうお食事に1本、となると最高レベルにも完全なドライの範疇のワインが多いオーストリアの方が使い出があるような。糖も酸も風味も高いドイツリースリングは、やはり料理の合わせ方には多少神経を使う必要がありますからね。
ドイツのリースリングがなんと言ってもその酸に一番の魅力があるとすれば、オーストリアは、高過ぎる酸や残糖に邪魔されることのない、そのピュアなミネラル感が魅力でしょう。そしてこのミネラル感は、適度のアルコールと相まって、野菜、魚、肉…食材の旨味を見事に支えます。
※ヴァッハウのスマラクトがアメリカでトレンディーだった頃、アルコールが高すぎてオイリーなワインも散見しましたが、どちらかと言えばそういうスタイルはGVに多く、またブームも一段落し、そのテのスマラクトはとんと少なくなりました。良かった、良かった。
アルザスの場合、オーストリアより重めの土壌と日照の多さが相まって(これも良し悪しではなく、むしろスタイルの違いなのですが)、軽快なタイプははっきり言って可もなく不可もなくの薄いものが多い。そしてクラスを上げると、アルコール、残糖ともに高く、酸もやや線の太い、ドッシリと腰の据わったリースリングとなります。
豪が誇るEden ValleyやClare Valleyのリースリングの場合も、ミネラル感は十分あるのですが、補酸をしても、どうしても酸がやや鈍く太くなり、レモンドロップのような果実味が出ます。暑さと乾燥ストレスの影響か、若いうちから強いペトロール香を発するワインも多い。でもあのHill of Graceを造るHenschkeや、Victoriaの南端HentyにあるCrawford Riverのリースリングは、プリンセスも大好き。
まあ、オーストリアに目茶目茶ポジティヴバイアスかかってますが、大切なのは、どこのリースリングがいいか、ではなく、リースリングというのが、テロワールの表現という点において頭抜けてポテンシャルの高いブドウだということを知っていただき、各自好みのスタイルを探して、ドンドン飲んでいただくことだと思います。
という訳で、オーストリア・リースリング講座、終わります。今晩はリースリング飲みながら読書して寝まーす!
2012年4月9日月曜日
イースターの情景
プリンセス、オーストリアで過ごすイースターは2回目のはずなのですが、昨日(日曜)がイースターで、今日月曜からは平日だとばかり思っていました。
本当は、今日までれっきとしたBank holidayなんですよね。そういうこと、すーぐ忘れちゃうんです。昔からプリンセス、母親に「鳥さん」って呼ばれてました。友人にも「イワシ(学生時代のプリンセスのあだ名)はボケても昔からだから、全然困らないよねー」なんで言われています。
で、今日は「一日儲けた」とばかりに、掃除をしたり洗濯をしたり、散歩に行って畑の様子を見たり。畑は今剪定と最初の誘引が終わり、今まさに揚水と発芽を待つばかり。仕立てのカタチを見るには一番いい時期です。葉が茂ってしまうと何が何だかわからなくなりますからね。
お日様をたっぷり浴びて、そこここに咲く花や動き回る虫たち、そして死者を弔う十字架や聖人の像達に、すっかり元気づけられたプリンセス。
その余力で夕方には、ここ数日の食べ残しでウルママとお手伝いさん、その息子に炒飯まで作ってしまいました。4人分くらいだとプリンセスも「たまにはやろうかな」という気になるのです。…ただこれにミッヒ家族5人+おじいちゃん&おばあちゃんが加わるともうお手上げ…。
今晩の炒飯は、お昼の余りの鶏のスープを使ったせいか、なかなかまろやかなお味。お米も細長い元々パサパサのものなので、火力が多少弱くても、パラパラとまでは行かずともビシャビシャのグチャグチャにはならず、結構イケました。
さあ、明日からはまた色々なワイナリーへの連絡ゴトがたまっています。4月後半からは再びワイナリー行脚の予定。報告しますのでお楽しみに!
そうそう、訳のわからない仕立ての畑はウチのものではありませんでしたが、今度まとめて栽培&醸造長のカーナーさんに写真を見せて、どういうことになっているのか説明してもらおうと思っていますので、そちらもどうぞご期待下さい。
本当は、今日までれっきとしたBank holidayなんですよね。そういうこと、すーぐ忘れちゃうんです。昔からプリンセス、母親に「鳥さん」って呼ばれてました。友人にも「イワシ(学生時代のプリンセスのあだ名)はボケても昔からだから、全然困らないよねー」なんで言われています。
で、今日は「一日儲けた」とばかりに、掃除をしたり洗濯をしたり、散歩に行って畑の様子を見たり。畑は今剪定と最初の誘引が終わり、今まさに揚水と発芽を待つばかり。仕立てのカタチを見るには一番いい時期です。葉が茂ってしまうと何が何だかわからなくなりますからね。
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| こちらでも桜=Kirschが満開。 |
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| ほぼ白いし、花も小さい。 |
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| お城前のSchloss Strasse(=お城通り)は二手に分かれ、 こちらはその名もWeinstrasse(=ワイン通り).目立つ尖塔は教会。お城はその左側。 |
中にはコルドンにしたいんだかギイヨにしたいんだか、「やりたいことがわからーん」という区画があったり、台地のテッペンは普通のギイヨなのに、北側へなだらかな傾斜を描く部分だけリラにして日照を稼ぐという実によく考えられた仕立分けをしていたり、小高い丘のテッペンに大昔は川底であったに違いない小石ゴロゴロの区画が出現したり、遠くから眺めるとほとんど一続きの丘に見えるハイリゲンシュタインとガイスベアクの土壌が、ゼーンゼン別であることに改めて驚きを感じたり…と、もう何度も歩いているはずの道なのに、次々と色々な不可思議が目に飛び込むのをワクワク眺めていました。
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| 変な仕立てその1 |
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| 変な仕立てその2。実は他にも色々ありました。 |
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| どう見たってひとつながりのハイリゲンシュタインとガイスベアク。でも… |
お日様をたっぷり浴びて、そこここに咲く花や動き回る虫たち、そして死者を弔う十字架や聖人の像達に、すっかり元気づけられたプリンセス。
その余力で夕方には、ここ数日の食べ残しでウルママとお手伝いさん、その息子に炒飯まで作ってしまいました。4人分くらいだとプリンセスも「たまにはやろうかな」という気になるのです。…ただこれにミッヒ家族5人+おじいちゃん&おばあちゃんが加わるともうお手上げ…。
今晩の炒飯は、お昼の余りの鶏のスープを使ったせいか、なかなかまろやかなお味。お米も細長い元々パサパサのものなので、火力が多少弱くても、パラパラとまでは行かずともビシャビシャのグチャグチャにはならず、結構イケました。
さあ、明日からはまた色々なワイナリーへの連絡ゴトがたまっています。4月後半からは再びワイナリー行脚の予定。報告しますのでお楽しみに!
そうそう、訳のわからない仕立ての畑はウチのものではありませんでしたが、今度まとめて栽培&醸造長のカーナーさんに写真を見せて、どういうことになっているのか説明してもらおうと思っていますので、そちらもどうぞご期待下さい。
2012年4月6日金曜日
オーストリア版“家政婦は見た”
今度の日曜、8日はイースター。「春分の日の後に来る満月の後の最初の日曜日」という、いわゆるmovable feast(移動祝祭日)ゆえ、商魂たくましい日本市場でもクリスマスやヴァレンタインデーのように商業化されることがなく、イマイチ馴染みがありませんね。
イエス・キリストの復活祭ではありますが、ギリシャ正教やラテン諸国では、元々ユダヤ教の祭日がキリスト教の復活祭と習合した形跡が、あちらでの”パスパ”という名称に残っていますし、一方でドイツやオーストリアの名称“オステアンOstern”は、ゲルマンの春祭りEostreエオステレ由来らしく、イースター・エッグやイースター・バニーの風習はこちらが出所とか。さらにこのゲルマンの祭りはもっと遡ればケルト起源だとも言われています。
さて、そんな訳で先週末から学校は休み。私がお城に戻った翌日から、家族は全員でメキシコへと旅立ってしまい、プリンセスはお城の使用人&エラちゃん、そして既に外出はできない100歳近い曾おばあちゃんとともにイースター休暇(といってもワイナリーのオフィスは今日も稼働)を過ごしています。
そうなると、当主夫妻の目が届く普段のお城の状況とは違った、使用人達の本性&本音に触れることができます。
いつも背筋をピンと伸ばして、来客のグラスやら吐器やらをテキパキとセッティングしている近所から通いのオバハンは、日に何度もオフィスに現れてはしょーもない世間話をしてガハガハと笑って行きます。
お城全体の掃除が仕事のルーマニア人(おそらく)家政婦は、ご主人様一家の居る普段、7時には現れて、ほぼ午前中一杯かけてお城中を掃除しているのに、ここのところ7時半頃から仕事を開始し、10時前にはもういなくなってしまいます。
夫人エファと同い年で、彼女からの信頼も厚いスロヴァキア人家政婦は、足腰が弱りボケも入っているウルママ(曾おばあちゃん)につきっきりで面倒を見るのが役割ですが、通常黙々とこなすところを、ご主人様不在の今は、逐一曾おばあちゃんの行動のあれこれを家政婦仲間に報告しています。
実は昨晩から、そのウルママが幻想に振り回されているらしい。11年前に既になくなっている夫を探そうとしたり、電話をかけようとしたり…。心の痛む状況です。
朝食時、その詳細報告を受ける中、彼女はプリンセスに「スロヴァキアではアルツハイマーやボケ老人は少ない。でもここオーストリアではものすごく多い」と力説。プリンセスが「食生活が理由?」と問うと「いや、働かないから」とひと言。「え、でもウルママはレストランを経営してたし、子供も3人いたし、働き者だったんじゃないの?」と返したところ、「忙しかったかもしれないけれど、エファと同じで、経営者としてのこと。トイレの掃除もしたことがないし、畑仕事もしたことがない。厳しい労働は必ず誰か他人がしていた。十分働かないと老いてからボケる。」と、真顔で宣う。
本人悪びれずに話していますが、それって潜在意識に「我々にそういう仕事を押し付けて、労働をしない者へは、祟りがあって当然」と刻み込まれていることが透けて見える発言です。ひえー、コワ!!
毎日タダ飯食って(真相はそう簡単なことではありませんが)ヌクヌクお城住まいしているプリンセスなんぞ、不在時には何を言われているか、大体想像がつく、というものです : )…。
イエス・キリストの復活祭ではありますが、ギリシャ正教やラテン諸国では、元々ユダヤ教の祭日がキリスト教の復活祭と習合した形跡が、あちらでの”パスパ”という名称に残っていますし、一方でドイツやオーストリアの名称“オステアンOstern”は、ゲルマンの春祭りEostreエオステレ由来らしく、イースター・エッグやイースター・バニーの風習はこちらが出所とか。さらにこのゲルマンの祭りはもっと遡ればケルト起源だとも言われています。
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| イースター休暇でワイナリーとの連絡もあまりつきません。バニーの背後にある"The Austrian Mind"でも読むことにしよっと。 Trashfilm! Mond! Nazis! という新聞見出にも惹かれます。B級もナチ耽美モノ映画も大好きなプリンセス…。 右横は蜜蠟キャンドル。プリンセスの心を落ち着け、鼻をニュートラルに保つ秘密のツール : )です。灯しません。 |
そうなると、当主夫妻の目が届く普段のお城の状況とは違った、使用人達の本性&本音に触れることができます。
いつも背筋をピンと伸ばして、来客のグラスやら吐器やらをテキパキとセッティングしている近所から通いのオバハンは、日に何度もオフィスに現れてはしょーもない世間話をしてガハガハと笑って行きます。
お城全体の掃除が仕事のルーマニア人(おそらく)家政婦は、ご主人様一家の居る普段、7時には現れて、ほぼ午前中一杯かけてお城中を掃除しているのに、ここのところ7時半頃から仕事を開始し、10時前にはもういなくなってしまいます。
夫人エファと同い年で、彼女からの信頼も厚いスロヴァキア人家政婦は、足腰が弱りボケも入っているウルママ(曾おばあちゃん)につきっきりで面倒を見るのが役割ですが、通常黙々とこなすところを、ご主人様不在の今は、逐一曾おばあちゃんの行動のあれこれを家政婦仲間に報告しています。
実は昨晩から、そのウルママが幻想に振り回されているらしい。11年前に既になくなっている夫を探そうとしたり、電話をかけようとしたり…。心の痛む状況です。
朝食時、その詳細報告を受ける中、彼女はプリンセスに「スロヴァキアではアルツハイマーやボケ老人は少ない。でもここオーストリアではものすごく多い」と力説。プリンセスが「食生活が理由?」と問うと「いや、働かないから」とひと言。「え、でもウルママはレストランを経営してたし、子供も3人いたし、働き者だったんじゃないの?」と返したところ、「忙しかったかもしれないけれど、エファと同じで、経営者としてのこと。トイレの掃除もしたことがないし、畑仕事もしたことがない。厳しい労働は必ず誰か他人がしていた。十分働かないと老いてからボケる。」と、真顔で宣う。
本人悪びれずに話していますが、それって潜在意識に「我々にそういう仕事を押し付けて、労働をしない者へは、祟りがあって当然」と刻み込まれていることが透けて見える発言です。ひえー、コワ!!
毎日タダ飯食って(真相はそう簡単なことではありませんが)ヌクヌクお城住まいしているプリンセスなんぞ、不在時には何を言われているか、大体想像がつく、というものです : )…。
2012年4月4日水曜日
鯖寿司 with リースリング ガイスベアク vs GV レナー@仁行
生の青魚とワイン、ってかなり危険な組み合わせですよね。
その晩、鯖寿司はHirsch Riesling Gaisberg 08がもうなくなろうか、という頃に出てきました。ピタっと決まった塩と鯖の脂、酢飯の渾然一体となった寿司。磨き抜かれたミネラル、キリリと引き締まった酸と高めの残糖のバランスの素晴らしいワイン。このふたつは見事に合体。生臭さのかけらも感じさせませんでした。
ところが、次に(その場で開ける予定ではなかった:開ける予定なら本来リースリングの前に開けます)お城ワインSchloss Gobelsburg GV Renner 09と合わせて、プリンセスは正直悲しくなりました。お城ワイナリーが誇る、栽培醸造長のカーナーさん一番のお気に入り畑の素晴らしいグリューナーでありながら、鯖と合わせると生臭みがドドーンと強調されてしまうのです。
どうしてでしょう?
因みにこの2つの畑、実は同じガイスベアクの丘にあります。中腹より上がガイスベアクで麓がレナー。土壌もベッドロックは同じ片麻岩。ただし麓のレナーにはロームやらレスが片麻岩の上に積もっています。お隣の丘ハイリゲンシュタインの麓ラムより結構サラサラの軽い土です。
けれど素材さえ新鮮ならとても美味しくいただける、ということは皆さんもご存知の通り。
「素材さえ新鮮なら」と、そうプリンセスも固く信じておりました。…前回帰国時に蕎麦の仁行で、鯖寿司にふたつのオーストリアワインを同時に合わせてみるまでは…。
その晩、鯖寿司はHirsch Riesling Gaisberg 08がもうなくなろうか、という頃に出てきました。ピタっと決まった塩と鯖の脂、酢飯の渾然一体となった寿司。磨き抜かれたミネラル、キリリと引き締まった酸と高めの残糖のバランスの素晴らしいワイン。このふたつは見事に合体。生臭さのかけらも感じさせませんでした。
「いやあ、鯖でも新鮮だとこうなのね」とプリンセスは悦に入っておりました。
どうしてでしょう?
因みにこの2つの畑、実は同じガイスベアクの丘にあります。中腹より上がガイスベアクで麓がレナー。土壌もベッドロックは同じ片麻岩。ただし麓のレナーにはロームやらレスが片麻岩の上に積もっています。お隣の丘ハイリゲンシュタインの麓ラムより結構サラサラの軽い土です。
一番妥当性の高い推論として、リースリングの高い酸と残糖のどちらか、或いは両方が生臭みを消す効果がある、ということが考えられます。日本酒も残糖がかなりあるものが多いところを見ても後者が有力。
或いはリースリング&グリューナー、それぞれのブドウ品種に固有の成分が生臭みを強調するか消すかする働きを持っているのかも知れません。
そして、原成岩 vs ローム&レスの土壌成分の違いが、両ワインに反映した、という可能性も捨てられません。
因みに魚の生臭みの主成分はhttp://www.kirinholdings.co.jp/rd/result/closeup/02.htmlによれば(E,Z)-2,4-ヘプタジエナールだそうで、ワインの中の「二価鉄イオン」こそが生臭みを増長する元凶だということ。
今回のマッチングで生臭みを強調したのも、この物質の仕業だったと仮定するにして、ではその二価鉄イオン含有量の差を生み出す原因が、品種にあるのか、土壌にあるのか、ヴィンテージにあるのか、熟成度にあるのか…またまた次回帰国時の宿題が増えてしまいました。「青魚とワイン…生臭さ消しワークショップ」を次回は必ずやりますから、怖いモノ見たさ : ) で、こぞってご参加下さい!
日本でこのブログを読んで下さっている皆さん、何か参考になりそうな情報があればご連絡下さい。また、プリンセスに先駆けての様々な実地比較報告もお待ちしております!
2012年4月3日火曜日
「和食とワイン」本当の醍醐味
「和食とワイン」というコンセプトは聞き飽きた…という方、多いでしょうね。
かく言うプリンセスも、既に遡ること15年ほど前、Mシャンのワンコインワインの商品開発プロジェクトで「和食ワイン」だの「魚ワイン」だの、そういうコンセプトが出る度に、「日本人ほど雑食で、世界中のメニューの多彩なゴッタ煮を日常的に食べている民族はいません。これから普及させようとするワインに合わせる食を、敢えて狭めるようなマネは止めましょうよ」と、強く強く主張した経験を持っています。
その私が今、「和食とオーストリアワイン」を喧伝するには、それなりの理由があります。
まず第一にオーストリアワイン、特に辛口の白には、ワインの中でとりわけ和食、或いは日本人の食嗜好に合うスタイルが多い…他のどんな国のワインより多い、と思えるからです。
繊細な和食にパワフルで果実味の支配的なニューワールド・スタイルが難しいのは当然として、では高級料亭でよく見かけるモンラッシェ系やムルソーの1erやGrand Cruが、果たして和食に合うでしょうか?
多くの場合、これらのストラクチャーが堅固或いは豊かで、しかも新樽熟成&MLF&バトナジュ3点セットのワイン達は、繊細な出汁使いや微妙な素材感を圧倒してしまいます。
シャンパーニュ? はい、ヴィンテージもののオートリシス風味は確かに出汁風味にはとってもよく合いますね。ただし刺身や出汁風味が前面に出ないものにはどうでしょう? しかも一流生産者のヴィンテージ・シャンパーニュが料亭ではいくらになるのか、考えると頭が痛い。
シャブリ…。はい、新樽なしの村名もの。これこそオーストリアワインが取って代わるべきターゲットでしょう。周知の通り上質のACシャブリは和食、特に魚介に合います。けれど、その名に胡坐をかいているだけの大半のシャブリ以上の味覚的満足を、オーストリアならそれより遥かにリーズナブルなお値段で与えることができます。
「いや、今は和食には日本産ワインでしょう」という声が聞こえてきそうです。
それほど色々国産ワインを試していないので断言はできませんが、日本産ワインの中に、レベル的に本当の和食の頂点と互角に組み合えるものがどれだけあるでしょう? 高級料亭がオンリストしたいと思うレベルのワイン、素材の持ち味を生かし切る和食の真髄に光を当て、更に持ち味を高めるような日本産ワインが、果たしてどれくらいあるでしょう?
「根本から間違ってるよ。和食には日本酒があるじゃないか?」とも言われそうです。
プリンセスも実は、和食と合わせる主役はあくまで日本酒で、ワインは脇役、と最近まで信じ込んでいました。
でも、意外にそうでもないんです。
寿司、蕎麦、天麩羅、会席、お好み焼き、焼き鳥、鰻、うどん…と様々な和食屋さんにワインを持ち込んで食事をしたり、ワイン会をやったりして真剣に食事と飲み物の相性を探るようになると、日本酒とワインは和食との合い方が全く違う、ということに気付きました。
日本酒は普通、料理が何であろうとそれによってタイプやスタイルを変える、ということはあまりしませんよね。「野菜には本醸造で肉には山廃」といった言い方は、あまり聞きません(プリンセスが無知なだけ?)。実際にワインと日本酒を同じテーブルで比較しながら合わせてみると、日本酒はあらゆる肴に万遍なく合うのですが、ワインほど何かの素材や調理法にピタっとピンポイントで合う、ということがあまりありません。逆にワインは、ビシっと合った時は感激するほど両者の味わいを高め合うけれど、「ウヘッ」と吐き出したくなるようなマッチングになってしまう場合も多々あり。
両者の料理との合い方の違いを喩えるなら、風呂敷 vs アタッシュケース、着物 vs ドレスのようなモノで、日本酒は全てを包み込むように合いますが、ピタっと寸法の合った時のプロポーションの美しさは、ワインならでは。
なので、素材感命で尚かつ皿数の多い高級和食の場合、食事全体を1種で通すなら日本酒でしょうが、皿ごとに合わせるならむしろ風味のヴァラエティーが豊かなワインの方が楽しい、ということに気付いたのです。
また、そうした微妙な楽しみ方の提案は、プロならではの味覚センスを披露する絶好の機会だ、とも思いました。
明日は仁行での鯖寿司にHirsch Riesling Heiligenstein ヒルシュ リースリング ハイリゲンシュタイン08とShcloss Gobelsburg Grüner Veltliner Renner シュロス・ゴベルスブルク GV レナー09を合わせた時の小さな、けれどおそらくとても大切な発見について書こうと思います。
かく言うプリンセスも、既に遡ること15年ほど前、Mシャンのワンコインワインの商品開発プロジェクトで「和食ワイン」だの「魚ワイン」だの、そういうコンセプトが出る度に、「日本人ほど雑食で、世界中のメニューの多彩なゴッタ煮を日常的に食べている民族はいません。これから普及させようとするワインに合わせる食を、敢えて狭めるようなマネは止めましょうよ」と、強く強く主張した経験を持っています。
その私が今、「和食とオーストリアワイン」を喧伝するには、それなりの理由があります。
繊細な和食にパワフルで果実味の支配的なニューワールド・スタイルが難しいのは当然として、では高級料亭でよく見かけるモンラッシェ系やムルソーの1erやGrand Cruが、果たして和食に合うでしょうか?
多くの場合、これらのストラクチャーが堅固或いは豊かで、しかも新樽熟成&MLF&バトナジュ3点セットのワイン達は、繊細な出汁使いや微妙な素材感を圧倒してしまいます。
シャンパーニュ? はい、ヴィンテージもののオートリシス風味は確かに出汁風味にはとってもよく合いますね。ただし刺身や出汁風味が前面に出ないものにはどうでしょう? しかも一流生産者のヴィンテージ・シャンパーニュが料亭ではいくらになるのか、考えると頭が痛い。
シャブリ…。はい、新樽なしの村名もの。これこそオーストリアワインが取って代わるべきターゲットでしょう。周知の通り上質のACシャブリは和食、特に魚介に合います。けれど、その名に胡坐をかいているだけの大半のシャブリ以上の味覚的満足を、オーストリアならそれより遥かにリーズナブルなお値段で与えることができます。
「いや、今は和食には日本産ワインでしょう」という声が聞こえてきそうです。
それほど色々国産ワインを試していないので断言はできませんが、日本産ワインの中に、レベル的に本当の和食の頂点と互角に組み合えるものがどれだけあるでしょう? 高級料亭がオンリストしたいと思うレベルのワイン、素材の持ち味を生かし切る和食の真髄に光を当て、更に持ち味を高めるような日本産ワインが、果たしてどれくらいあるでしょう?
「根本から間違ってるよ。和食には日本酒があるじゃないか?」とも言われそうです。
プリンセスも実は、和食と合わせる主役はあくまで日本酒で、ワインは脇役、と最近まで信じ込んでいました。
でも、意外にそうでもないんです。
寿司、蕎麦、天麩羅、会席、お好み焼き、焼き鳥、鰻、うどん…と様々な和食屋さんにワインを持ち込んで食事をしたり、ワイン会をやったりして真剣に食事と飲み物の相性を探るようになると、日本酒とワインは和食との合い方が全く違う、ということに気付きました。
日本酒は普通、料理が何であろうとそれによってタイプやスタイルを変える、ということはあまりしませんよね。「野菜には本醸造で肉には山廃」といった言い方は、あまり聞きません(プリンセスが無知なだけ?)。実際にワインと日本酒を同じテーブルで比較しながら合わせてみると、日本酒はあらゆる肴に万遍なく合うのですが、ワインほど何かの素材や調理法にピタっとピンポイントで合う、ということがあまりありません。逆にワインは、ビシっと合った時は感激するほど両者の味わいを高め合うけれど、「ウヘッ」と吐き出したくなるようなマッチングになってしまう場合も多々あり。
両者の料理との合い方の違いを喩えるなら、風呂敷 vs アタッシュケース、着物 vs ドレスのようなモノで、日本酒は全てを包み込むように合いますが、ピタっと寸法の合った時のプロポーションの美しさは、ワインならでは。
なので、素材感命で尚かつ皿数の多い高級和食の場合、食事全体を1種で通すなら日本酒でしょうが、皿ごとに合わせるならむしろ風味のヴァラエティーが豊かなワインの方が楽しい、ということに気付いたのです。
また、そうした微妙な楽しみ方の提案は、プロならではの味覚センスを披露する絶好の機会だ、とも思いました。
明日は仁行での鯖寿司にHirsch Riesling Heiligenstein ヒルシュ リースリング ハイリゲンシュタイン08とShcloss Gobelsburg Grüner Veltliner Renner シュロス・ゴベルスブルク GV レナー09を合わせた時の小さな、けれどおそらくとても大切な発見について書こうと思います。
2012年4月2日月曜日
春来りぬ
お城周辺にも春が来ています!
ねえ、陽が強くなっているでしょう?
ランゲンロイスの銀行に行く用事があったので、撮ってきた春の風情をお楽しみ下さい。今咲いているのは、チェリー、アプリコット、アーモンドなど。
が、おそらく真昼の気温も10度程度。お日様はポカポカ暖かいものの、日が翳るとまだまだ風は冷たい。ブドウの揚水もまだのようです。
リクエストがあったので、エラちゃんの写真もついでににどうぞ。
ねえ、陽が強くなっているでしょう?
ランゲンロイスの銀行に行く用事があったので、撮ってきた春の風情をお楽しみ下さい。今咲いているのは、チェリー、アプリコット、アーモンドなど。
が、おそらく真昼の気温も10度程度。お日様はポカポカ暖かいものの、日が翳るとまだまだ風は冷たい。ブドウの揚水もまだのようです。
リクエストがあったので、エラちゃんの写真もついでににどうぞ。
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