2012年11月9日金曜日

グリューナーとリースリング。この雲泥の差!

空港へ向かう前に、早起きしてせめてラムの収穫風景の写真だけでも、と思っていたのですが、残念なことに今朝は冷たい雨。収穫は午後からになってしまいました。

なので、このブログは1,2日お休みをいただきます。
いってきま~す! あれ違うか。もうすぐそちらに参りま~す!

さて、プリンセス、一週間くらい前のブログに、「これ以上何を待っているんだろう?」と書きました。

ハイリゲンシュタインの美味しそうな実が、木枯らしで随分落ちてしまっていたからです。
実際に収穫しても、どこから鋏を入れようかと梢や房をいじっていると、はらはらと梗がちぎれて、ボトッと房が落ちてしまうことが何度もありました。
霜や雪の影響で、もう木が弱っているのです。

それでもお城ワイナリーは収穫は急がず。
「大丈夫なのか?」と心配していたプリンセスですが、水曜にレンナーのブドウを自分で収穫してみて納得!
グリューナーの梗はリースリングよりずっと丈夫なのです。
こちらハイリゲンシュタインのリースリング
こちらレンナーのグリューナー
ところで、去年もそうでしたが、近隣のビオの生産者達は2週間から3週間近く早く収穫を終えています。彼らは「ビオにすると生理学的成熟が早くなる」と主張しています。
ですが、この2-3週間、糖と酸は値上はもうほとんど変わりません。フェノールの成熟が進み、風味が向上するのみ、です。
そうした生理学的成熟の頂点が本当に2-3週間も早く来ているのか、それともビオという超労働集約栽培をできるだけ早く終わらせたい、或いはそうした労働の結実をリスクに晒したくない、という心理が働いているのか…。

その答えはワインを飲み比べて風味と味わいで判断するしかありません。
また、Vinaria誌にフレッド・ロイマーのインタヴューが載っていて、なんともいいタイミングで“成熟とはなんぞや”みたいなタイトルがついているので、これも辞書を引き引きじっくりと読んでみようと思っています。

それでは皆さん、プリンセスはこれから故国へと旅立ちます!
ほんの一か月の滞在ですが、どこかでリアルにお目にかかれるのを楽しみにしています!