何故ここを選んだかと言えば、ウィーンのヴィルツハウスと高級レストランを昼夜と梯子していては、とても中年以上の日本人の胃はもちません。そこで、途中にべジタリアンを挟んで中休みをしよう、という算段。で、「ウィーンで一番美味しいベジタリアンの店を教えて!」と、ワインだけでなく食関連企業のコンサルティングも手掛ける事情通ドルリ・ムアに尋ねたところ、教えてくれたのがこの店。
場所はウィーンのド真ん中一区の路地。高い天井からは乾燥した草木のリースのシャンデリアがぶら下がり、紫のポロシャツを着たスタッフがテキパキとサービスをしています。都会的で、くだけ過ぎず、しゃちほこ張り過ぎず、のいい塩梅。
ところが最初に出されたダークベリーのピュレ(というかジュースというか)がとってもフレッシュで美味しく、疲れた胃を優しく慰めてくれます。
逃げ腰 : )で頼んだサラダもラビオリも、盛り付け&お味がとっても軽やか&スタイリッシュ。それでいてうまくオリーヴィオイルやナッツ、チーズを生かし、ベジタリアンなのにコクがあって美味しい…なので、デザートもひとつ頼んでみることに決定!
すると出ました! ウィーン特有の客いじり。「あっちの方が美味しいし、健康にも良かったのに」と、ウェイターはしっかり英語で憎まれ口を言い残して行きました : )
ん、でもこれもイケる!
唯一の減点は、最近オーストリアで大流行の「おしぼり」が、ここでも最初に出されたのですが、妙にビショビショしている上、拭いた後、手が雑巾臭い…。
ここさえ改善されれば、3皿のコースが€33~5皿のコース€47、アラカルトなら€4台からの前菜だけでもいいし、メインは€10~16で品数も豊富だし、デザートも勿論スイーツの国らしく充実しているので、組み合わせれば楽しみ方も色々。ワインもビオ大好きなお国柄故、当然より取りみどり…と思ったら、何故かビオじゃない生産者の方がリストには多いし、プリンセスの味筋とはちょっと違いますが : )。
ということで、グレードの高い、オシャレなヴェジタリアンを探しているヒトにはお勧めできます。
今度はしっかりお腹を空かせて、また近々ウィーンで友人と会う際には是非再訪しようと思います! ※尚写真は真ん中の2枚を抜いて全てお店のウェブサイトより
Tian http://www.tian-vienna.com/en/ Himmelfortgasse 23