東京の自宅に年3回のペースで戻っているのですが、いつも「私、昨日までここにいたよね」という不思議な感覚に襲われます。そしてお城に帰っても全く同じ気分。
でも畑の様子や周囲の木々、花々は刻刻と変化するので、1ヶ月留守にすると、本当は随分景色が違うんですけれどね。
さて、ひとつ嬉しいご報告。
フランス在住、或いは出張してきた知人の話だと、7月のフランスはおおむね寒くて雨が多く、カビ系の病気が蔓延している、とか。オーストリアも昨年同様7月に入って低温で、しかも今年は雨が多かった(もっとも昨年8月以来カラカラの天気ですから、むしろ生産者にとっては恵みの雨だったようですが)と聞かされていたので、08年のようにベト病にやられてはいないか、と心配していました。
が、栽培&醸造長のカーナーさんによれば、ベト病にかかる危険度の高い時期は確かにあったけれど、今ブドウの状態はすごぶる健全、ということ。成長も通年よりやや早め、だそう。なにせ4月の霜で収量の半分近くを失っている身としては、ほっと一息、といったところです。