昨晩ようやくお城に戻りました。
日本からの大荷物(大小のスーツケース、バックパックにウェストポーチ)とともにそのままルストの学校に直行し、大荷物とともにド田舎からド田舎へ、バスからローカル電車、急行、シュトラーセンバーン、急行、ローカルと乗り継いでの大移動…。
前回はお城ふたつ手前の電車にウェストポーチを置き忘れる、という大ポカをやらかしたので、今回はポーチをバックパックに押し込んで、忘れ物をしないよう万全を期しました。
学校が終わって、バスに乗ったのは4時半前ですが、お城近くの無人駅に着いたのは夜の8時頃。お城正門に向かう坂道を二つのスーツケースを引きずりながら登ると、ドッと疲れが吹き出します。
気を取り直して、門を前に全ての荷物&鍵がちゃんとあることを確認。…と、この時間正門脇の鉄扉から庭を通り抜けて入城せねばならぬはずなのに、正門が開いています。「ラッキー!」と、お城中庭に足を踏み入れると、予想通りエラちゃんが吠えています。前回はここで、襲われそうになりました。
エラちゃんはバカでかいけど可愛い女の子なのですが、外敵からお城を守るスイッチが入ると完璧野生モード。どんなに慣れたヒトでもかなり危険なのです。
なので、今回は遠くから「エラ、シェーネス・メートヒェン、ドゥ シャッツィー」とか、適当な言葉を叫びながら、外敵ではないことをアピールしつつ近づいて行きます。
…どうやら中庭へのドアは閉まっているらしく、エラちゃん出てきません。けれど、そのドアを開けないことには、プリンセスの部屋に辿り着きません…。
意を決し、足元或いは肩口に一発ガブリくらいは覚悟の上で「エ~ラちゃん」と呼びかけながら、恐る恐るドアを開けました。
するとエラちゃん、ブンブン尻尾を振り回してお出迎えしてくれるではありませんか!!!
おまけに私が頭を撫でると、コロっと寝転がって「もっと全身撫でて頂戴」のポーズ!
いやぁ、プリンセス、本当に嬉しかった!
大荷物&長旅の疲れが一挙に飛びました。