それに、色々な固有名詞が聞き取れませんし、地図と照合しても所謂西洋式発音とは異なるので、にわかに発音と文字が一致しません。
ここが、そのMadで最も土の重い一帯。 |
例えば;
「右側のGDC仕立てが見えるかい。あれは、社会主義時代に押し付けられた、厄災disasterの残骸だ。」
こちらがディズアスター仕立て: ) |
「今通ってる道の名前が何て名前だったか知ってるかい? Red Army通りさ。私は町議の一人でもあるから(といったか町長でもあるから、と言ったか失念)、変えたよ。そんな名前、どこが楽しいんだ?」
「社会主義が倒れて、資本家は畑を買い漁った。でも畑を維持せずに、手をかけずに値が上がってから転売しようとしたんだ。だが20年後、手入れされた畑とそうでない土地は価格に15倍の差があるのさ。(ざまあみろ、とは言いませんでしたが、顔にそう書いてありました)」
それはそうと、名生産者にテロワールオタクが多いのは当然のこととして、セプシ氏ほど土に対する本物の愛情と執着を発散する造り手には出会ったことがありません。
そんな彼が畑で、自宅中庭で、マードの土を解説してくれました。
この山はおそらく、St TamasかKiraly。 一旦打ち捨てられた伝統的銘醸畑が、続々と復活されつつある渦中。とてもエキサイティングです。 |