当主モースブルッガー家の自宅部分がロの字型お城の南向き部分の2階、つまり全建物の8分の一を占め、オフィスやらキッチンやらの公的部分が8分の1、残り4分の1が客間やら物置やら作業部屋。それらを除いた残り、つまり建物全体の約半分が大小のサロンで、各種の会合やら、パーティーに貸出せるようになっています。
お城正面。見えている部分の2階がモースブルッガー家の住居。地下がセラー。 |
私の部屋は披露宴会場のほぼ真下にあります。いくら壁が厚い、天井が高い、と言ってもやはり騒々しい。
なので、大サロンからは離れているし、Wifiにもつながる(そうです。自室ではインターネットに繋がりません…)オフィスで、夜中までyoutubeで音楽&映画鑑賞をしていました。
で、「そろそろ寝ようか」と自室に戻ろうとすると…
※オフィスからプリンセスの寝室へは、テイスティング用のサロン、婦人エファの書斎、第二居間、ペット餌部屋、キッチンを通り、キッチンからピロティーに一旦出て、別の棟に入らねばなりません。
…キッチンの出口を塞ぐように魔犬エラちゃんがぐっすりと眠っています。
一度寝る子を叩き起こして、あわや食い殺されそう(は、オーバーですけど)になったことがあるので、距離を取りながら「エーラちゃん」と声をかけてみました。
眠そうに目を開けるではありませんか!!
Princes: Komm!(おいで)
Ella: うーん、眠いのよ、今。
P: お願い、ちょっと移動してよ。
Ella: たるいのよねえ…
ってな遣り取りが数度ありましたが、結局エラは動かず。プリンセス、仕方なく諦め、別の経路から自室にもぐり込もうと試みますが、披露宴会場をプライベート・スペースから完全に隔離するため、普段閉めないトアにしっかり鍵がかかっており脱出不能…。
万策尽きたため、少し待って出直すことにしました。
30分ほどして、今一度キッチンに来てみましたが、状況は変わらず…。
かなり眠かったので、オフィスのカウチに転がることにしました。
少しうとうとして、時間は夜中の3時前。
再びキッチンに行こうとすると、途中で例のイタズラ坊主ミンキーがすり寄って来ます。
モースブルッガー家の掟として、エラとミンキーを同じ部屋に入れてはいけない、というのがあります。※ミンキーがエラを挑発し、こちらは冗談でなく殺されそうになる騒ぎを起こしているからです。
何度もミンキーを追い払い、オフィスからキッチンまでに少なくとも6枚はあるドアのどれかを閉めて、ミンキーをまき、プリンセスだけがキッチンへ行きたいのですが、チョロ助ミンキーは実にすばしっこい!!!
蹴散らしたり、抱き上げて別の部屋に落としてドアを閉めようとしたり…色々試みましたが果たせず…。
結局プリンセス、緯度の高いゴベルスブルクが燦々と太陽に照らされる5時近く、ようやく自室のベッドに辿り着いたのでありました。
あー、疲れた…。