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山の上部に蘇りつつある伝統的銘醸畑。ただし左上は固い岩ばかりでブドウを育てるのは不可能とか。 |
さて、この山の前でバスを降り、セプシ氏がマードの土壌や、最近起こっていることについて熱く語ります。
聞き洩らした可能性も大ですが、セプシ氏がバスに乗り込んだ場所同様、バスを降りた
ここが「何処が」がまずプリンセスにはわかりません。けれど、
南向きの斜面と「歴史的なサイトが徐々に蘇りつつある」というセプシ氏の説明から、ここが
St TamasタマシュかKiralyキラリー、Urbanウルバンなどの銘醸畑であることはほぼ、間違いありません。
※何せ20人以上の集団ですし、セプシ氏ワンマンショーの趣で、わからないことがあっても質問のできる状況ではないことをお許し下さい。
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バスを降りてやおら石コロを拾って説明を始めるセプシ氏。 |
オーストリアとハンガリーのブドウ畑の、一見して何が一番違う、かと言えば、ハンガリーは仕立てが低い! オーストリアは悪しきハイカルチャーの影響もありますが、最近植えられた畑でも、そしてハイカルチャー以前の写真を見ても、ここまで仕立ては低くありません。やはり北国の仕立て(フォリアージュを大きく取って、少しでも光合成を活発に行う必要がある)です。一方ハンガリーは、垣根仕立てになっているとは言え、今も南仏やスペインでも見られる低い株仕立てを彷彿とさせる植え方です。
数日前のブログにも書きましたが、トカイの緯度はバッハウ並に高く、しかも降水量はヴァッハウより多いにもかかわらず、です。こういうところにカルチャーが宿ります。つまり、気候的&科学的必然性から行けば、逆であってもいいはずの仕立てですが、ヴァッハウ(或いはカンプタール、クレムスタール)は北の光の弱い国の仕立て、ハンガリーは南の光と熱が十分な乾燥した国の仕立てを踏襲している訳です。…いとおかし。
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低いコルドン仕立て。灌漑なし。 |