場所は、本場より本格的、本場より美味しい、と評判のk u. k。
日本人初のキュッヘンマイスター、神田真吾さんがシェフを勤めるお店です。
ミットタークエッセン(ランチ)のコースとは言え、もちろん全く手抜きはありません。
アミューズ |
梅山豚の熟成ハム。因みにこれはコース外。 |
マスタードが添えられます。 |
GVならもっとフレッシュなものの方が良かったような気がしますし、ホイリゲではハムの旨みやマスタードの強さに太刀打ちできません。
多少残糖のあるリースリング、或いはお店お勧めのロゼ あたりが当たり、のはずです。
フォアシュパイゼ(前菜)の盛り合わせ。こういう繊細な盛り付け&コンビネーションは本場ではまず有り得ません! |
クレン(西洋わさび)のシャウムズッペ(泡のスープ)。大変美味しゅうございました! |
ツィアファンドラーの酸とミネラル、軽いナッティーさとロートギプフラーの円やかなオレンジのような果実味が相俟って、幅広い料理をブライトに引き立てます。このお店で6千8百円という超お飲み得ワイン!
私の梅山豚の煮込み。旨みが上品に凝縮しています。 |
ランチとは別に連れの頼んだシュニッツェルを半分取り分けていただきました。 |
梅山豚の煮込みには、もう少し複雑さと重量感のあるリースリング・スマラクトの方が良かったでしょう。もちろんしなやかな赤でもOK。
デザートにはクラッハーのアウスレーゼ(連れ)とTBA(私)をオーダー。リンゴの酸と果実味に合わせるならアウスレーゼでしょうが、ソースのコクまで包み込んでくれるのはTBA。実際のところ、ブルゴーニュ品種のBAキュヴェあたりがあれば、それにしたかった…。
デザートのアプフェルシュトゥルードゥル。ヴァニラ・ソースのコクとリンゴの酸味が絶妙のハーモニー。 |
ところで、このお店。お料理の質の高さ、研究熱心さを反映したお料理のメニューに対し、ワインリストのヴァラエティーとコンセプトの明確さがちょっと物足りない、というのがプリンセスの本心。
でもしばらく訪ねていなかった間に、ワインリストも少し充実していました。
こうしたレベルの高いオーストリア料理店がもっと日本に増えて欲しいし、一流店のワインリストは、やっぱりオーストリアのトップワイン&ワイナリーのショーケースであって欲しい、と切に切に願うプリンセスであります。
Mッチーご馳走様!!
Mッチーご馳走様!!