そのカンプタールの南端、クレムスタールと境を接する辺りの、標高300mほどの丘”ゴベルスベルク”(ブルクではない)で、31日の夜中に年越し花火を観て来ました。
お城から自転車で20分くらいでしょうか。行きは上り坂なので、息が切れます。周囲は一面のブドウ畑。
花火自体は、東京では隅田川の川べりに暮らし、毎年のように佃リバーシティーで湾岸花火を楽しんでいたプリンセス的にはちゃっちいもはなはだしい。
ただ、ここが違う意味で絶景なのは、小高い丘から360度、全ての方向の色々な町の花火をグルリと一望できること。ゴベルスブルク、ランゲンロイス、カンマー、ツォービング、ハーダースドーフ、ディーンドーフ、シュトラース、エッツドーフ、ツァイゼルベアク…などなどカンプタールの村&町はもちろんのこと、ローレンドーフやゲーダースドーフなど、南や西のクレムスの町々の花火まで、遠近様々な大きさで一斉に見渡せるんです。
遠くの花火はこんな感じ。様々な遠近のこういう花火の光と音にグルリと囲まれた壮大なショー。 |
ひとつひとつの花火は大したことはなくても、あっちでドーン、こっちでズーン、そっちでピカピカ、むこうでシュルシュル、というセッティングはプリンセスも生まれて初めて。今にも雪に変わりそうな霧雨の中、丸々一時間くらい、ヒトの集まる見張り台から少し距離を置いた場所で、独りその雄大なショーを楽しみました。実はプリンセス、花火は大好きなのですが、花火大会はヒトが混むので大嫌い。なのでこういう“宇宙独り占め”みたいな状況は願ってもみません。
思うに、日本だったら、ちまちま各町村で仕切っている花火を合同で“ドナウ川年越花火大会”とかに一括して、クレムスの船着場あたりで盛大にやるのでしょうね。
そうしたらもっと豪華な仕掛け花火が観られる代わりに、やっぱりこの辺のヒトビトや観光客が大挙してしまうんでしょうね。
お城からもこんなのが眺められました。 |
プリンセスはそれを敢えてやらないこちらの人々が好きです。