2012年7月10日火曜日

そもそも…嵐の予感

今回の帰国、思えばはじめから波乱含みでした。

その1 空港がほんの数日前に新空港にチェーンジ! 
お陰でプリンセスが最後のお土産調達場所としてずこぶる重宝に使っている、空港駅から空港への通路際にあるスーパーBILLAに立ち寄ることができませんでした。

その2 同じ理由で、ゲートどん詰まりのカフェで樽生ビールを飲みながら「また来れますように」と祈る、プリンセスのいつもの儀式を行うこともできませんでした。

その3 例によって正調キャトルクラス的ささやかな幸せに浸ろう、というプリンセスを阻んだのは、機内乗客の少なくとも5分の1は占めていたであろう、スロヴァキアの楽団ご一行様。
機内に積まれたアルコール類を飲み尽くし、総立ち状態で盛り上がりまくり。通路を埋めて大声でしゃべり、笑い、ヒトが観ている映画のスクリーンに手をかけ…、もうウルサイったらありません。プリンセスが鋭くガンをつけるも、「姉ちゃん、オラに気があるんべぇか?」的人懐っこい笑みを返してくる始末。
床は奴らのこぼしたハードリカーであちこちベチャベチャだし、おちおち映画にも集中できないし、眠れない。
プリンセスの周囲は奴等と日本人ビジネスマン達でしたが、日本人は大人しく、誰も注意してくれません。仕方なくプリンセス、目の前で油を売っている男性に「席に戻って、少し静かにしていただけませんか」とお願いしてみるも、全く効果なし。そこでキャビンアテンダントにアナウンスで注意を呼びかけるよう申し入れました。…と、後方からかなり出来上がったオヤジが寄って来て「俺たちがうるさいって文句を言ったのはあんたか」と尋ねます。「ええ」とプリンセス。オヤジは「旅は長いんだ。リラックスして楽しみたいだろう」と、妙に馴れ馴れしく、「そうね」とでも言ったらウォッカの一杯もプリンセスのグラスに注ぎそうな勢い…。残念ながらウォッカに興味なし。
ドンペリかなんかだったらもう少し仲良くしても良かったけど… : )
「悪いけど、あなた達のほかの乗客もリラックスして、映画を観たり眠ったりしたいの。それを邪魔しないように、席について静かにしていただけません?」と、冷たく言い放ったのですが、オヤジは相変わらず超ご機嫌なまま、「まあ、固いこといいなさんな」という表情で席に戻りました。一向にお祭り騒ぎが収まらないのは言うまでもありません。
ほどなく、ビジネス・クラスの男性アテンダントが登場。機内に持ち込んだ私物アルコールを飲用したカドで、楽団ご一行様は現行犯逮捕。ウォッカの瓶が没収され、同時に機内におけるアルコールサービスも中止となってしまいました。
これもプリンセスのお決まり、映画を観ながらのベイリーズも今回はなし。…とばっちりだぁ!!!

プリンセス、随分色々な飛行機に乗りましたが、今回の乱痴気騒ぎは、随分前、サンフランシスコからのフライトで、新興宗教か自己啓発団体のグループと乗り合わせ、隣を始めそこここに座ったペアが30分毎に過去の苦労話を披露し、交替で号泣し合う騒ぎに巻き込まれて以来の凄まじさでした。
いやはや…