2012年6月6日水曜日

世界一大人なワインショー VieVinum

VieVinumも一昨日で終了し、昨日お城に戻りました。
沢山の日本人業界関係者も招かれ、沢山の内外の知人或いは今まで知らなかったワイナリーとも言葉を交わした数日。
ホーフブルクで行われるワイン・ショーは、Vinexpo, VInitaly, Proweinなどとは一味違う独特の雰囲気
1区中心部ホーフブルク宮殿で開かれるこのワインショーは、業界関係の招待客と一般のワイン好きが入り混じる形式。その立地と『ドイツ語を喋るイタリア人』であるオーストリアのワイン関係者の気質も相まって、毎晩なんらかのパーティーが様々な場所で催され、招待客のタグさえあれば途中の出入りも自由なため、ショーの前後にワイナリーを訪れる人、毎晩コンサートや芝居に出掛ける人、試飲に疲れたらショッピングや美術館で息抜きをする人…も多い、実に大人なワインショー。この国の頂点のワイナリーから新興ワイナリーまで、同じ大きさのブースで5つのワインだけを(表向きは)出展する、一見フェアなシステムでありながら、当然カタログに看板畑のワインを載せているワイナリーは少なく、従って畑名を自分から言えるヒトにのみトップワインを所望する権利が与えられる…てな辺りもオーストリア気質を反映していて面白い。
ワイン好きの皆さん、このショーに絡めてオーストリアワイン観光に訪れる、というのもお勧めできます。

ところでプリンセス、VieVinum前後、風邪で痛めた喉を押してワイナリー訪問の通訳を2日間続け、しかも残糖が多い分おそらく平均的にオーストリアワインよりもSO2の多い(?)ドイツワインを集中的にテイスティングし、お世話になっている方々のアテンドをし、知り合いのワイナリーと挨拶を交わして回る、などを続けた結果、声は掠れて出ず、肺は気管支炎状態、親不知周辺とリンパ腺が腫れまくる、という事態となってしまいました。
でも面白いもので、鼻と口に神経を集中していたせいか、昨日までは鼻と舌は全く健全。今日になって味わいが取りづらい状態に陥りました。そう言えば、真冬の取材で一度大風邪を引いた時も最終日までちゃんとワインを味わえていたのに、帰りの飛行機で酷い咳に七転八倒。東京到着のその足で病院に駆け込み、「気管支炎。絶対安静」を言い渡されたこともありましたっけ。気が張っていると=気が巡っている場所は病原菌に冒されない、って本当みたいですね。

そんな訳で、詳細報告はまた後日。関係者の皆さん、お疲れ様でした!