2011年9月13日火曜日

ルーディ・ピヒラー 2009 vs 2010


913日(火) 
ルーディ・ピヒラーRudi Pichlerは、ファルスタッフFalstaff誌の2010年ワインメーカー・オヴ・ザ・イヤーに選出されており、その看板畑アハライテンAchleitenが、全09ヴィンテージ中同誌最高得点を記録するなど、09年ヴィンテージの大スター的イメージがあります。

しかし、実は09年は「貴腐はその質にかかわらず一切用いない」ことをモットーとするルーディが、泣く泣く(そして細心の配慮のもと)貴腐ブドウを別に醸造し、健全果とブレンドした例外的なヴィンテージであったことを知る人はあまりないでしょう。

美しい酸とミネラルを愛するプリンセスは、断然彼の2010年の方がお気に入り。ルーディ本人も、自分の過去最高の仕事、と胸を張っており、実際2010年こそ“ミネラル男”ルーディ「らしい」年です。

さて、そんなルーディに彼の2010年についてSmaragd 2010の会場でちょっとだけ語ってもらいました。何せ大人数が出入りする会場内。聞き取り難いかも知れませんが、どうぞ。

…と思ったら動画のアップが上手く行きません。明日までに画像とサーバの問題(が、色々あるのです。お城は物理的ロジスティクスだけでなく、ネット環境のロジも単純ではないものですから…)を解決しておきます(汗)。
今日のところはRudiの写真でご勘弁を。
ファルスタッフ誌のワインメーカー・オヴ・ザ・イヤーは、一生に一回しか選ばれない、
謂わばオーストリアワイン界の“殿堂入り”のような賞。過去10年の実績が考慮されます。
因みに今年の受賞者はカンプタールのヨハネス・ヒルシュ。
うちのお城シュロス・ゴベスルブルクのミヒァエル・モースブルッガーも2006年に受賞しました。