2012年12月23日日曜日

ワインディナー@ラ・グラップ in 西麻布 

こちらは昨日土曜からクリスマス休暇に突入。
連日雪が降り、町はシンと静まり返っています(…っていつものことか:)

さて、ここでまた、PC不調でアップできなかった、帰国中のご報告をひとつ。

プリンセス、帰国の度に一度は自分自身も行ったことのない、オーストリアワインもオンリストされていない、というお店でワイン・ディナーを行うことにしています。
日本の外食事情を少しでも肌で感じたいのと、オーストリアワインに馴染みのあまりないシェフやソムリエさんに、その味わいを身近に感じて欲しい、という双方向の狙いがあってのこと。

今回の“お初”ワインディナーは、11月20日のITコンサルタントのH氏ご推薦の西麻布ラ・グラップで、H氏の全面支援の基に行われました。
因みにワインはオール“お城ワイナリー”のトップブランド〝シュロス・ゴーベルスブルク”(エステートの単一畑モノと瓶内二次発酵のゼクト&プレディカーツヴァイン限定)から、です。
写真撮りに集中して話の内容を失念…
プリンセス、サイテー…
集まって下さったのは、H氏関係の食通の面々に、こちらもワインと食、そしてワイン絡みの旅に関しては強者揃いのプリンセスの古くからの生徒さんが合体したような恰好。
「百年レストラン」の続編を出されたばかりの伊藤章良氏にまでお越しいただき、プリンセスちょっと緊張…。
著書交換の図。エビタイとはこのこと:)
ディナーの始まる1時間ほど前にお店に入ると、とっても親密で自然体の、けれど緩みや澱みのない、真っ直ぐないい感じの空気が流れていました。

この「空気感」にすす、っと馴染めれば、後は大体上手く行くものです。

嬉しかったのは、加藤シェフがこの日のディナーに先立ち、ご近所のプロヴィナージュを訪ね、オーストリアワインを色々試して下さっていたこと。

その結果、用意していたメニューのほとんどを変更!

実際にオーストリアワインを味わう前にはどう思っていて、味わった後の変更のポイントがどこだったか…。その辺りを加藤シェフにご説明いただいたはずなのですが、何せ半分以上が初対面の方々とのディナーということで、根は極度に人見知りのプリンセスは、緊張のため内容が頭に入っていません(泣)。

が、確か「意外にしっかりしている」と仰っていて、予定されたウニのコンソメジュレは里芋の燻製テリーヌに、金華豚は蝦夷鹿に。食感&風味のかなりしっかりとしたモノを持って来たのかな?

その変更は、全体として、当たり! 確かにオーストリアワインって、アクや押しは少なくとも、サブスタンスはちゃんとあるんです。

前菜に供された燻した里芋は、グリューナーのちょっと曇ったスパイシーな風味、そしてラーゲンものの幅とコク、重量感に実によく合いました。
お魚も、旨味たっぷりのソースにグリューナーがぴったり。

けれど、実は最初のメニューに対応できるワインも、オーストリアには多いんです!!

例えばウニのコンソメジュレには、貴腐果率の高い、ヒルツベルガーのようなリースリング、或いは少し寝かせたリースリングが名コンビと思われます。

また、加藤シェフが試した赤は、おそらくノイジードラーゼー=ヒューゲルラント辺りのブラウフレンキッシュ。鹿は絶対ブラウフレンキッシュか、濃くて野趣溢れるタイプのツヴァイゲルトを想定してのメニューでしょう。

しかし、この晩に供したのは非常に上品な、ツヴァイゲルト。ソースのパワーにちょっとワインが負けていたかも…。そしてワインの逡巡する内向的魅力に対し、お肉はあまりに潔すぎたかも?? もしかすると、金華豚にリースリングとツヴァイゲルト両方合わせるのも面白かったなぁ、なんて思いました。



デザートはババの予定を「アウスレーゼに合わせて軽めのフルーツデザートに」というプリンセスのリクエストに応え、リンゴ(だったはず?)と塩キャラメルのアイスに変更して下さいました。これ、ワインの酸&残糖のバランスと、フルーツの甘酸っぱさのアジャスト加減がドン・ピシャリ!
ただ、塩キャラメルは風味的に新樽で寝かせた甘口の領分のような気もちょっとしました。或いはグリューナーの軽い貴腐でもよかったかも。

…と、色々妄想が膨らみます。

それもこれも、誠実に作られた、きちんと素材の味わいの生きたお料理だからこそ。
また機会があれば、今度はお店の通常メニューに私がワインを選ぶカタチでやってみたいなぁ、と感じました。
ワイン会初登場のゼクトがとても好評でした。
そして〆には、ちゃんとしたお食事には必ずデザートが2コースつく、スイーツの国のお作法に則って、リースリングTBAにプリンセス手持帰りの、スパイシー・トリュフ・チョコを合わせます。…と、お店の方でもちゃんとプチフールの用意が!

お土産チョコは、店の設えがお洒落だった割には、別にどうということのないお味。しかしTBAはそれ単体でブッチギリの存在感! まあ、作ろうと思って作れるものでないだけに、そしてできたとしても、腐ったり、鳥に食べられたり、霜や強風で木から落ちてしまったり…と自然の脅威から潜り抜ける大変さも身に染みてわかってきただけに、TBAを飲むときはかつてにも増して『生きててよかった! 出会えてよかった!』という思いが強くなりました。

参加者の皆さん、お楽しみいただけたでしょうか? 加藤シェフ&H氏、大変お世話になりました。
H氏完全面割れの図。
ものすごーくタイミング遅れましたが、皆さん楽しい時間を有難うございました! 
来年もまた、よろしくお願いしますね!

"Schloss Gobelsburg" Wine Dinner at La Grappe in Nishiazabu
http://la-grappe.net/