ゴベルスブルクの町はすっかり晩秋の風情。 |
が、そんなの真っ赤な嘘!
下火になっていたのは、どうやら風などで落とされる虚弱体質の子達で、今こそ本格的に全てが土に還って行くとき。とてつもない量の落ち葉&胡桃と、午前中一杯格闘することとなりました。
この胡桃の木が、もの凄い勢いで葉と実を落としていました。 |
一見大したことないように見えますが… |
こんな感じに、落ち葉の間に間に胡桃が隠れています。 |
結局このバケツに6杯分、拾いました。落ち葉はリヤカーで山盛り3杯分。 坂道の下の堆肥作り専用のゴミ捨てまで往復3回の上り下りは、なかなかの重労働。 |
「何も全部今日拾う必要もないんじゃないかしら?」と、サボリの虫がムクムクと頭をもたげます。
手前が皮に包まれた状態。その奥が皮の剥けかけたところ。右の二つが皆さんお馴染みの胡桃。 |
このまま置いておくと、まず皮につつまれた胡桃から湿った中身にカビがついて、食べられなくなって行きます。
そうなったって土の養分にはなりますが、せっかくあんなに美味しい胡桃を、ちゃんと味わわずに土に返してしまうのは、なんだか罪深い気がして来ました。
生の胡桃、ローストした胡桃、胡桃のクリーム、リキュール、はては胡桃っぽい風味のオロロッソ・シェリーの味まで口中に蘇るではありませんか!
そう。美味しいもの、美しいものはちゃんと味わって上げなければいけないのです。
そして同様に、ヒトの能力も、最高のカタチで発揮させて上げなければいけないのです。
皆さんの周りにもいませんか? 妙に歌が、絵が、料理が上手だったり、小噺が抜群に面白かったりするヒト。仕事では冴えないけれど、何かヒョンな得意技を持ってるヒト。
そういう才能は、ちゃんと拾って、味わって上げて下さいね。