2011年10月30日日曜日

胡桃はやっぱり拾わないと

昨日収穫でできなかったお庭掃除。ちゃんと日曜にフォローしましたよ: )。
ゴベルスブルクの町はすっかり晩秋の風情。
 ところで私は先週、枯葉も胡桃も量が下火になったと書きました。
が、そんなの真っ赤な嘘!
下火になっていたのは、どうやら風などで落とされる虚弱体質の子達で、今こそ本格的に全てが土に還って行くとき。とてつもない量の落ち葉&胡桃と、午前中一杯格闘することとなりました。

この胡桃の木が、もの凄い勢いで葉と実を落としていました。
一見大したことないように見えますが…

こんな感じに、落ち葉の間に間に胡桃が隠れています。
結局このバケツに6杯分、拾いました。落ち葉はリヤカーで山盛り3杯分。
坂道の下の堆肥作り専用のゴミ捨てまで往復3回の上り下りは、なかなかの重労働。
 正直、途中「一体いつ終わるんだ、この作業…」と途方に暮れたプリンセス
何も全部今日拾う必要もないんじゃないかしら?」と、サボリの虫がムクムクと頭をもたげます
手前が皮に包まれた状態。その奥が皮の剥けかけたところ。右の二つが皆さんお馴染みの胡桃。
でも…。
このまま置いておくと、まず皮につつまれた胡桃から湿った中身にカビがついて、食べられなくなって行きます。
そうなったって土の養分にはなりますが、せっかくあんなに美味しい胡桃を、ちゃんと味わわずに土に返してしまうのは、なんだか罪深い気がして来ました。
生の胡桃、ローストした胡桃、胡桃のクリーム、リキュール、はては胡桃っぽい風味のオロロッソ・シェリーの味まで口中に蘇るではありませんか!

そう。美味しいもの、美しいものはちゃんと味わって上げなければいけないのです。
そして同様に、ヒトの能力も、最高のカタチで発揮させて上げなければいけないのです。

皆さんの周りにもいませんか? 妙に歌が、絵が、料理が上手だったり、小噺が抜群に面白かったりするヒト。仕事では冴えないけれど、何かヒョンな得意技を持ってるヒト。

そういう才能は、ちゃんと拾って、味わって上げて下さいね。
肉体労働の後の食事は最高に美味しゅうございます。
奥のビールはこのワイナリーを所有するツヴェッテル修道院が造る、いわばトラピスト・ビール。