2013年1月20日日曜日

大雪でお城大混乱!

木曜にゴーベルスブルクを襲った大雪は、金曜に一旦止みましたが、お城は今、積りに積もった雪のために大変なことになっています!
…というのは、オーストリアも西のチロルやフォーアールベアクでは冬の大雪は当たり前なのですが、東部は気温は下がるものの豪雪地帯では決してないので、ヂモティーも一晩で膝まで埋まるような雪にはあまり慣れていません
さらに、お城ワイナリーはゴーベスルブルクの一等地、つまり小高い丘に、町全体を見下ろすように建っていることが、こういうときに災いします。
道を隔ててすぐはす向かいのお宅から通う事務スタッフが一人、ワイナリーに向かう坂道でコケて複雑骨折。手首にボルトを入れる手術を施しました。
お手伝いさんの一人は、ゴミを捨てるために坂を下りる途中で転び、当初捻挫と軽く見ていましたが、ひと晩たっても痛みが酷いので、救急病院でレントゲンを撮るとやはり骨折。ギプスをつけて帰って来ました。

そしてプリンセスには、雪絡みで2シーズン越しに狙っていたショットがありました。
白鳥は今日も見えません
これです!
ハイリゲンシュタイン、雪景色の図
まあ、読者の皆さんには「ああ、雪のハイリゲンシュタイン、綺麗ね。それが?」…ってなくらいのもんでしょう。
ラム、グループ、レンナー=ハイリゲンシュタインとガイスベアクのジョイント部分。
けれどこのショット。実はそんなに簡単に撮れるものではありません。
そしてガイスベアク
理由その1. ハイリゲンシュタイン全体を遠方から捉えるには、視界が良好でなければいけません。従って雪の降っている間や、この季節に多い霧のかかった状態では、このショットは望めません。

理由その2. 理想的には、雪がたんまり積もった後、晴れ上がった状態がベストなのですが、元来沢山雪が積る土地柄でない上、何せハイリゲンシュタインは、その語源のひとつに“ヘリッヒ ハイス”即ち『クソ熱い』、という表現がある位の局地気候。陽が当たると、まずここから雪が解け、なくなってしまうのです。
という訳で、ハイリゲンシュタイン全体の雪景色ショットを捉えるのがいかに難しいか、おわかりいただけたでしょうか?
因みにお城からこの地点まで通常でも徒歩30分程度。深い雪の中、道なき道をかき分けて進むと、往復2時間以上掛かりました…。
水鳥は我が物顔で雪を謳歌しているよう
はい、そうです。そんなことをしていたばかりに、プリンセスの熱風邪は治らないばかりか、節々の痛みに筋肉痛まで加わった、哀しい週末と相成りました…とほほ