2011年11月16日水曜日

崩御前夜 霧に包まれたゴベルスブルク

プリンセス、明日早朝をもって一時崩御します。

思えば、お城に到着したとき、部屋の窓から望む胡桃の木は、まだ葉がついていませんでした。

一日一日小さな黄緑の葉を増やし、緑の濃さを深め、やがて緑が褪せ、実をつけ、葉を落とし、最初の状態に戻った木を眺めながら、同じように芽を出し、どんどん大きくなり、今まさにワインに変身中のブドウの一生に思いを馳せ、季節が巡る不思議を思いました。
丁度木々が芽を出す時期にお城ワイナリーに住み着き、丸裸になる時期に崩御するプリンセスの運命の不思議もアタマをかすめました。
何か自分が宇宙の片隅でぽっかりと一人、けれど大きな生命のうねりの波間に浮かぶ揺り篭に抱かれているような、奇妙な気分になりました。

最近この辺りはいつも霧に煙っています。
昨日、今朝と「雪が降ったか」と思うくらい、畑一面&木々の小枝が小さな白い花をつけたか、と思うくらい、派手に霜も下りています。
両者相まって、なんだかとても幻想的な景色です。

7ヶ月半の間に、このブログにはとても書ききれないくらい、沢山のヒトにお世話になり、沢山の汗を、涙を流しました。ショックで丸一日身体中の震えが止まらないこともありました。眠れないくらい嬉しいこともありました。
不思議なことに悲しいことはあっても、寂しいと思ったことは一度もありません。ブログを読んでくれているヒトが沢山いると思うだけでも、力をいただきました。
お礼をさせて下さい。ぺこり。

ブログの方は黄泉の国 : )?から変わらず続けて行きますので、これからも応援よろしく!
そうそう、昨日のブログに解説ちゃんと加えました。