2011年11月23日水曜日

世界のリースリングと鮓@銀座壮石

プリンセスは21日シノワに続いて、22日の晩は銀座壮石でワイン会。
世界のリースリングと鮓の相性を楽しみました。
板さんの紅林さん(向かって左)には、お城ワイナリー当主ミッヒがお邪魔した際、
翌朝築地魚市場に連れて行っていただきました。
オーナーの岡田さんとお母様。築地寿司岩創業者の娘さんとお孫さん。
ワインは左から以下の通りです;
1) Schloss Gobelsburg Riesling Heiligenstein 2010
2) Hirsch Riesling Gaisberg 2009
3) Marc Kreydenweiss Riesling Wiebelsberg 2008
4) Crawford River Riesling Henty 2009
5) Van Volxem Riesling Alte Reben 2008
6) Schloss Gobelsburg Pinot Noir Alte Heide 2009

最初に出てきたウニ載せ湯葉。
出汁がよくきき、もしかしたらヴィンテージ・シャンパーニュの方が合ったかも? 
湯葉と対になって出てきた白子ポン酢。
白子のネットリした甘みとHirsch Gaisberg 09は共鳴し、Gobelsburgはいいコントラストを描きました。
酢の物。酸の高いGobelsburg Heligenstein 2010年とは多少ぶつかった感もあり。
素材が新鮮なら生魚とワインは非常によく合います。サバ、カツオ、カワハギの中で
カワハギの肝和えの甘苦味がKreydenweissのミネラルと熟成の始まった旨みによく合いました。
カウンター9席、テーブル11席、貸切で行なわれました。
お料理とワインが美味しければ、当然会は盛り上がります。
牡蠣とろろ。牡蠣にはKreydenweissのミネラル、生姜餡の蜜っぽさにはCrawford Riverが抜群!
全てを通してRieslingと一番の相性…美味しすぎて蓋を取った写真を撮るのを失念…とほほ。
鴨の旨みと野趣が、Schloss Gobelsburg ピノの多少くぐもった果実味といい相性。
銀ダラの粕と焦げには、いっそアウスレーゼか、寧ろニューワールドの樽の効いたシャルドネの方が合ったかも。
Van Volxemはツメにの甘さとコクにも負けません。イカのネットリ感はリースリングに。
ヅケはやはりピノ。トロの脂もやはり赤を求めます。
リースリングやグリューナーに代表される、MLFを行なわず、新樽で熟成しないタイプの白ワインは、こうした生魚や、素材の旨みを生かした野菜料理、魚の塩焼きなどに実によく合います。
まずはオウチで、ちょっと勇気を出して、和食にもワインを合わせてみて下さい!
ただし、酢の物の酢はワインの酸と喧嘩をするので控えめに。
また出汁味が主体ものは、寧ろヴィンテージもののシャンパーニュやシャブリ、新樽熟成したシャルドネの方が、より旨みが共鳴するような気がしました(とは言うものの、樽の強いもの、あまりにリッチでクリーミーなものは、和食の繊細な素材感を覆ってしまうので注意!)。
そしてヅケなど醤油味には多少熟成したピノを是非合わせてみて下さい。
思わぬ発見や味わいの広がりが感じられて楽しいですよ。