2012年1月4日水曜日

ドメーヌの正しい使い方は?

ワインの世界ではドメーヌと言えば自分の畑のブドウだけを使ってワインを造る生産者を意味しますよね。
ところがオーストリアでは、ドメーヌのドイツ語である“ドメーネ”の使い方がどうもおかしい。
例えばお城ワイナリーのベーシックイラインのブランド名は“ドメーネ・ゴベルスブルク”。ヴァッハウの協同組合のブランド名は“ドメーネ・ヴァッハウ”。前者には買いブドウが含まれますし、後者に至っては、買いブドウが全てです。
ひょんなことからおじいちゃんとその話になり、「ブルゴーニュの観点、つまり世界のワイン愛好家的基準からは、オーストリアでのドメーネの使い方はおかしい」と、プリンセスが文句をつけると、博識のおじいちゃんから「いや、そのブルゴーニュでのドメーヌの使い方自体こそがおかしい」と反論されました。
おじいちゃんの説明によれば、仏のドメーヌ、独のドメーネの起源は共にラテン語のDominus(って言ったと思います)。これは教会か帝国、或いは何らかの公的権力機関に属する、というのが本来の意味だそうです。
うちのお城は修道院所有だし、協同組合もまあ、ある種公的機関と言えないこともない。
…ということは、おかしいのはもしかしてブルゴーニュの用法??
ブルゴーニュではどうして自己所有畑のブドウのみでワインを造る生産者をドメーヌと呼ぶように、ではなったのでしょう?
お題とは全然関係ありませんが、縁起物の豚の頭。かなりグロい!
極薄切りにしてホースラディッシュを一杯添えていただくとオツなお味。珍味系。
どなたか仏の事情を知っている方、教えて下さい!