2012年8月19日日曜日

ゲイ・ウェディング@シュロス・ゴベルスブルク

土曜はお城ワイナリーで結婚式が催される、ということで金曜からケータリングやら何やらの車、作業員などが慌しく出入りをしていました。
そして今朝「ゆかり、とっても綺麗だから絶対見ておいで」とお婆ちゃんに促され、披露宴会場となる2階に足を運ぶと…
このようなクランツが廊下にズラっと並べられ…
エントランスから赤絨毯を上り詰めたところに
置かれているのは、真っ白い扇子。
色とりどりの薔薇の花びらが、廊下中に敷き詰められました。
ご覧のようにバラの花びらが廊下の隅を埋め尽くしていて、本当に綺麗!
披露宴会場の個々のテーブルにも、深紅のバラのアソートが。
庭に目をやれば、真夏の戸外、まだ日の高い時間(午後5時)のスタートに合わせ、参加者一人一人に真っ白なパラソルが用意されています。なんとも心憎いアレンジ!
中庭に三々五々参加者が集まり始めたのは午後4時頃。
ヒヤシンスのような花の後方に、白いパラソルが並ぶのが見えるでしょうか?
人々が集まる頃にはトゥーランドットやらシュトラウスのワルツやらが鳴り響き、いよいよ式が始まろう、という段になって、新郎新婦のベンチに納まるのは…
なんと髪の長い男性と髪の短い男性…
しかも、中央で式次第を仕切っているのは…どう見ても神父さまには見えない女性何故か後ろにアコーティオン奏者が控えており、そのうちタンゴを歌い出しちゃいました :)

そう、今日は今シーズン初の(去年も一組あったらしい)ゲイ・カップルの結婚式です。
なんでも髪の長い方の男性がヘア・ドレッサーで、短い方の男性はお花屋さんだとか。
披露宴会場。実に品のいいセッティング。
各テーブルには深紅のクランツを囲んだ薔薇のアソート。
美しい!!
ああ、それでそんなに薔薇の花をふんだんに用意できるのね
オフィスより戸外の結婚式会場を望む。
さすがに他人様の結婚式に無断でカメラを向ける
気になれず、セレモニー中の写真はこの1枚のみ。
式はオフィスとテイスティング・サロンの丁度正面で行われましたから、実はプリンセス、キスも指輪交換もちゃんと見届けていました。参加者全員がキラキラ光る真っ白なパラソルを差し、貫禄の姉御がタンゴで祝福する様は、とっても感動的でしたよ。

それにしても、ゲイの美的センスって素晴らしい。
週末だというのに重苦しいプリンセスの心に、なんだか清清しい風を吹き込んでくれました。
こんなに美しい結婚式を挙げている二人に幸あれ!