2011年10月4日火曜日

白の収穫、Grub(グループ)畑で開始!

104日(火) 
昨日(3日月曜)、ついに白の収穫を開始しました。
6時45分作業開始時の気温は6度。午後1時作業再開時は26度。この気温差が凝縮した風味と切れのいい酸の秘密。
Grubは畑全体としては東向きですが、この区画は南向き(写真前方がほぼ真南)。斜面に垂直に畝が走ります。
一帯のあちこちで収穫をしているし、山の麓のケラーガッセでプレス&発酵をしているところも多いので、山全体ブドウ果汁のいい匂いにつつまれます

今日はプリンセスは午後からの作業参加です。向かったのはカンプタールきってのリースリングの銘醸畑ハイリゲンシュタインHeiligenstein方向。ハイリゲンシュタインの下方に広がるのがグリューナーのトップ・ヴィンヤードであるラムLammなので“まさか、既にラムの収穫?”と思いましたが、今日の収穫はハイリゲンシュタインの丘東側面にあるグループGrubのなんとシャルドネ
ゼクトには使えないし、うちはシャルドネ単体のワインはないし…このブドウ、一体何処へ?

土壌はレス。白っぽくていかにも石灰分が多いのが見てとれます。
紛らわしいことに同区画にグリューナーとシャルドネが植えられています。
葉の切れ込みが大きい方がグリューナー。食べると皮が厚いのですぐわかります。熟度もシャルドネよりまだ低目。
こちらが今日収穫するシャルドネの葉
一列の前後(左右?)をペアでサンドイッチしながら、たわわになった実をひとつひとつ鋏で切り落としていくわけです。作業にあたって収穫隊のリーダー役から「ヌア・ゲズント・トラウベ=健全果実だけ」の指示。つまり、貴腐がついたり、虫に喰われたりして劣化した粒を落としながらの作業です。ドイツでは例えばフォン・ブールのような一流ワイナリーでも半分が機械収穫だと言っていましたから、全てが手摘みで、なおかつこうしてひと房ひと房、場合によって粒まで選果しながらの収穫はなんとも贅沢! ここら辺にもカンプタール一帯(というか恐らくオーストリア全土)のワインのピュアさとストラクチャーの両立の秘密を見る思いがします。
完璧な房。これはそのままバスケットへ。

右下に一部不健全果。この程度のものは、プルプルと房を振ると、あら不思議、ぽとぽと自然に落ちてくれます。

こういう状態のものや鳥が食べて痛んだ粒は、鋏でひとつひとつ突き&つまみ落とす必要があります。

多少日焼けした房。こういうのは食べると甘くてとても美味しいのですが、酸はやや落ち気味。
これは使います。ここまで捨ててたら殺されます、って:)
陽光を受けて、シャルドネの房は文字通り黄金色に輝いています。
風味の凝縮度と酸のバランスが最高なのは、日光に透かして種が見えるくらい熟して、しかも日焼けがない房。
左側のようないかにも虚弱体質の子は、やはり甘さも風味も右側のような健康優良児より弱めです。
ところでプリンセスのことを『アバウト』な性格だと思っているヒトが多いようですが、B型特有の凝り性乙女座ならではの潔癖症が合体し、こういう作業をさせると無敵の完璧主義者に変身します。ましてや私はワインジャーナリスト。ワインの質を下げるとわかっている実を一粒たりとも入れたくはありません!!!
見よ、プリンセスの籠の選果の完璧さ!
こうして収穫した実を入れたバスケットは時間をおかずにトラクターで回収されます。
トラクターがバスケットにぶつからないよう、畝の下にきちんと並べるのがお約束。
午後5時半。本日最後のブドウの搬入。トラクターはこのように選果台に直接連結されるようになっています。

そして選果台から直接プレス機へとブドウは落ちます。つまり、今日のシャルドネはホールバンチ・プレスをされます。
…で、例によって色々な状態の実を試食しつつ、ちまちま、ちまちま不健全果を落としながら作業をしていたら、再びリーダーから「ニヒト・エグザクト=完璧にじゃなくて」とダメダシ
ふ ふ ふ。プリンセスにそんなこと言っても無駄ですって。前にも書いたでしょ。高く売れる(=徹底的に選果をしても採算の合う)ワインしか、プリンセスには収穫させるべきではないのです:)