2011年10月6日木曜日

ショッキング・ニュース?!

ヴァッハウWachauのルーディ・ピヒラーRudi Pichlerは既に今日、看板畑アハライテンAchleitenのリースリングの収穫を始めました! 
糖度が19.5-21.5KMWで、アルコールをあまり高くせずに、酸とのバランスを取る上で理想的と判断したようです。 
教科書的にはヴァッハウはカンプタールより寒く、リースリングはグリューナーより晩熟…。
しかし、今年は一般的に、この辺りではリースリングをGVより早く収穫しているところが多い(ただし、ヒードラーHiedlerは今年も従来通りウルゲシュタインUrgestein用のGV から収穫を始めました)。
実は我々が思っているほどヴァッハウとカンプタールの気温差は大きくなく(ロイベンとランゲンロイスは同じ位)、ヴァッハウ内(東のロイベンと西のシュピッツ:カンプタールとボルドーほどの差があります)或いはクレムス内(クレムスとクレムス川を遡ったゼンフテンベアクも同様)、カンプタール内の方がずっと気温差が大きいのです。
だから、生産者の目指すスタイル、或いは持っている畑の場所と向きなどによって、こういうことは“普通”なのだと、興奮するプリンセスは、たった今、当主ミッヒー(ミヒャエルはこう略して呼ばれます)にたしなめられました:)